「由莉ちゃん、よく聞いて。」
璃玖とわ違う声が私をくるんで、優しく教えてくれた。
「あのね、志音わ精神科に通ってる事を由莉ちゃんに言えなかったのよ。」
「…。」
「前、志音わこう言ったの。
『家族にわ、由莉にわ言えないーー…
だって兄が精神科通ってるって知ったら笑っちゃうだろ?
まぁ、俺の家族わ笑わないと思うけど。
俺のプライドが許せねぇんだよ…。』
ってね。」
「~~っ」
心底バカだ、と思った。
「『やっぱ兄わ強い方がいいだろ…?』
って。」
もう…
「バカみたいに最強すぎるよ…お兄ちゃんーー…」
本当に、お兄ちゃんわ強いよ…。

