「それが、志音ーー…」
「~っ!!」
ぁあ、やっぱりー…
なんで、志音だったの。
なんで志音が精神科に通ってたの…っ!!
どうして志音わ…
…ーーーそんな大事な事を誰にも言わなかったのぉ…っ…
熱いものが目にこみ上げてきて、抑える事が出来なかった…。
「由莉ちゃん…。」
璃玖が心配そうに声をかけてきてくれても、私の中にいるのわ志音で。
「…お兄ちゃんーーどうしてっ…!!」
ーー私に何もかも隠すの…っ?
声に出す事わなかった疑問がぐるぐると頭の中を支配する。
大事な事わ何1つ言わないお兄ちゃんに、文句の1つも言えな事に…
何も知らなかった自分に…
-ーーーー…吐き気がした。

