軽いやり取りをして社長室に入るとソファーに座らせられた。 璃人さんを見ると、どこからどう見ても女性にしか見えなくて違和感を感じる。 「由莉ちゃん、元気だった?」 「はい、おかげ様で。」 「由莉ちゃんと会うのわ…あの時以来ね。」 「そう、ですね。」 少し言葉を濁した私に璃玖が口を挟んだ。 「あの時以来って…?」 その言葉に、私わゆっくり目を瞑り 「璃玖にわ話そうかな…璃人さんとの出会い。」 「出会い?」 「うん。きっと璃玖も前に進める…。」 話始めた。