=キング of ビースト=3



そう思っても、芯さんには敵わなくて


「それじゃあ意味がないんですよ。俺の覚悟はあなたたちを頼るモノじゃない。由莉さんは、夜琉のことを守って下さい。それが一番俺にとって嬉しい事だからー…。」


そんなこと言われたら何も言えない。


「なら、約束してくださいー…。


笑顔を忘れないって。ー…幸せでいるって。」


簡単そうで、とても難しいこと。
幸せなんて、くさい言葉だ。でも何よりも素敵な言葉。


「ああ。」


小さくだけどはっきりした声で答えてくれた。