芯さんは目を見開かせてから小さく笑った。その顔を見たら、私の伝えたかった気持ちが伝わった事が手に取るように分かった。
『その髪型、すごく似合ってます。…―綺麗ですね。』
そう言ったのには、深い意味があって。
髪型が組への覚悟なら、その覚悟は正しくてカッコいいからー…
芯さんにとても似合っている選択だったからー…
その組へ芯さんがかける想いはすごく綺麗だ、そう強く思ったーー…
「ありがとうごさいます。
ーーー…その言葉だけで、これから先黒い世界に染まらずに生きていける気がします。」
「ー…っ!!
染まらせたりはしません…。芯さんが望まないならー…っ夜琉だって芯さんが望まないなら何をしてでも、どうやってでも染まらせないっ!!」
だから、お願いだから、そんな悲しいことを言わないでー…。

