ただ真っ直ぐに、汚れの知らない綺麗な瞳で夜琉を見た由莉は想いを言葉にのせた―…。 「ねぇ、夜琉。お願い――… 私がいるから、私がずっと側にいるから―…お願い……― これ以上、自分を傷つけないでっ―…!!」 震える声は十分すぎるくらいに、痛いくらいに夜琉に想いを届かせていた。 目を見開いた夜琉は、 「っ」 目の前に立つ由莉の手を引き、自分の胸に引き寄せ強く抱き締めた。