感情的になっていた千佳を留めたのは再び戻ってきた亮で、隣には璃玖がいた。
「千佳、落ち着け。」
「っ!」
「そんなにこの女責めたって、時間は戻らないから。」
「~っ、ごめん。」
「気にすんな。」
辺りが静まりかえる中、女のすすり泣きと璃玖の声がやけに響いた。
「ねぇ、‘安藤さん’何で由莉ちゃん突き落としたの?」
「…グスッ。」
「誰も泣けなんて言ってないんだけど、由莉ちゃん突き落とした理由聞いてるの。」
酷く冷たい声が女に牙を剥いて、
「俺、気長くないからね。」
言わざるを得ない状況になった。
ヒステリック気味に口を開いた女は涙でぐちゃぐちゃになった顔を気にすることなく叫んだ。

