=キング of ビースト=3




女が来るまでの長いようで短い時間。


異様な雰囲気が漂う中、倉庫の入り口辺りからざわめきが広がり始め、女が倉庫の敷地に連れて来られた事が分かった。


すると人混みを掻き分けて夜琉たちの方に向かってくる亮がいて。


「璃玖、女来た。」


「うん。」


「ちょうど俺と千佳と同じぐらいに着いたみたいで、今千佳が女と話してる。」


「そう…。わざわざありがとう。」


「女どうするわけ?」


「それは夜琉がきめる事だから。ねぇ、夜琉。」


璃玖はそう夜琉に話をふった。

「璃玖、由莉を突き落とした理由を吐かせてこい。」


夜琉はただ、タバコを片手に冷たく吐き捨てた。


「はいはい。」


小さく返事をした璃玖は侑と颯、亮を引き連れ女の元に向かった。



――――――――


「痛いって!!何すんの!?」


半ば無理やり連れて来られた女はただ悲鳴をあげるだけで。


「嫌だってば!」


自分が置かれている立場を理解出来ないでいた。