その心で人を愛する事ができる夜琉は人以上に愛情が深いのだろう。


うつむいた弘樹に夜琉は何も言わずただソファーに腰掛けたばこを吸うだけだった。


――――――



張りつめた空気は変わることなく刻々と時間だけが過ぎる。


日が沈み夜空に満天の星空が広がり、この倉庫にいる全員が眠りにつくことなく再び日が登り始めた。


この間多少の会話はあったものの夜琉と南月だけは口を開かなかった。