「那妃が突き落とされて犯人を追ってる俺らをバカにしてんのか?俺らの上に立つ夜琉さんをバカにしてるつもりか?」
さらに続ける南月に、誰一人として口を開く者は居なくて。
「てめぇら見たいなゴミに那妃を侮辱する権利はないんだよ。まじで苛々させやがって。」
そう言った後、一人の女の胸ぐらを掴んだ南月。
「ひっ!!」
と言う声を出した女にかまうことなく
「那妃を侮辱したら女だって容赦しねぇぞ。」
低く声をだし軽く突き放した。
ドンと後ろに倒れた女は泣きじゃくっていて。
周りにいた女たちは震えていた。
「南月…やりすぎだよ。」
俺はそう言って倒れた女の前に座ってニコッと笑った。
すると女は泣いていたのに
「璃玖さん―……」
と頬を赤らめ呟いた。
でも俺はその女に向かって
「……―今度那妃を侮辱したら―――…」
と言って言葉をいったん切ると笑みを消し、どすを聞かせた声で
「……次はないよ――……。」
と言い放った。

