璃玖からの那龍緊急連絡メール。


それは那龍の面子に送られた事がほとんどないメールで、那龍のメンバーはどんなに下っ端でも着信音を那龍で決められたモノにしないといけないのだ。


それが今回送信された。



メールで那妃の状況を知ったメンバー達は怒りを抱き、すぐに情報収集に向かう。


――――――――


(英語とかわけわかんねぇ~)

そうあくびをしながら黒板を眺めていたある那龍の下っ端。


ズボンの中に入っていた携帯がマナーモードにしていた為震えて

「那龍…?」


開いたメールからは、自分たちが慕う那妃の容態が書かれていて、それを読んだ刹那におそいくる動揺。


でもその動揺を必死に受け止め、授業中にも関わらず


ガタンッ


勢いよく席を立って鞄を持つと、走って教室をでた。


後ろで先生が


「どうしたのッ!?どこに行くの、戻ってきなさい!!」


そう叫んでいるのを聞きながら。


学校に通っている那龍の面子達は学校を抜け出して、倉庫に急いで向かっていた。



またこの時、倉庫に来ていた面子達も沢山いて、ガヤガヤとした雑音がしていた。


笑ったり、ふざけていたり、喧嘩をしていたり、バイクをいじっていたり。


だが突然


♪♪~♪~♪♪~♪♪


倉庫中であちこちから洋楽が流れ始めた。

滅多にならない音が自分の携帯から流れている事、倉庫にいる全員の携帯が同じ音をだしている事で一瞬で五月蝿かった倉庫内が静まりかえった。