マンションに着いてすぐ夜琉は私をベットに寝かせた。
「大丈夫か?」
と聞いてくる夜琉に私は何も言わずに曖昧に笑った。
実際本格的に頭が痛くなってきていて、体が重くなっていた。
私の額にかかる前髪を夜琉は手で払い、でこに手を当てる。
冷たくて気持ちがいい。
ゆっくりと瞼が落ちてくるなか、私は夜琉に弘樹のプレゼントの事を伝えた。
夜琉は“ああ”と言ってすぐに了承した。
「もう寝ろ。」
そう言った夜琉は暖かい笑みを見せてくれていて、安心して私は目を閉じた。
それから私は学校を風邪で3日間休み、金曜日の放課後夜琉と繁華街で買い物をする事になった。
――――――
初めて2人で繁華街に来た。
デートというデートをした事がない私はちょっと浮かれてた。
「夜琉、弘樹のプレゼント何がいいかなっ?」
そう言う私を見て、夜琉は鼻で笑い
「何でもいいだろ。」
と言った。