それがまた絵になる姿だからなんかムカつく。


璃玖は1人掛けようのソファーに座ると後一つだけソファーが空いていて、無性に悲しくなった。


久しぶりにガラステーブルをみんなで囲んで居るのに…足りない。



…ーーー弘樹が居ない。


今日璃玖と夜琉は弘樹の引退暴走の予定を立てに広斗さん達の所に行ってた訳で。

引退暴走が終わったらもう弘樹は那龍じゃない訳で。



虚しさが胸を襲う。


きっとみんな同じ事を思っていたようで、みんな空いている一つのソファーを見ている。


すると璃玖がおもむろに口を開いた。








「弘樹の引退暴走の日取りが決まった。暴走コースも決まった。」



本当に1人だけ先に那龍を抜けるんだ-ー…。






「9月30日土曜日だよー…。」




その璃玖の声に深く目を閉じたー……。


このみんなでー…
夜琉、璃玖、ゆうゆう、弘樹、俺で成り立っていた那龍はもう…


…ーーーーーー終わる。



弘樹の代わりが入った時、また新しい那龍が、-ー…始まるだ。