例え憎しみ合っていても、捨てられたとしても忘れられないと思う。
どんな感情をもっていても、忘れかけていてもやっぱりふとした瞬間に思い出す。
それはやっぱり、どこかで何かが繋がっているからなのかも知れない。
そう思ったら、自然と頬が緩んでしまう。
切っても切れない縁
なのかもしれないー－‥。
「ゆうゆう？」
「ん？」
「ありがとう、本当に。」
「えっ!!こっちがありがとう。話してくれて、辛かったでしょう？」
「そんな事ないよ。ゆうゆうに話したら楽になった。こんな…温かい気持ちになるぐらいだったらもっと早く言っとけばよかった。」
「ふふ。そう？」
「うん。あーやっぱりー－‥」
“…ースキだ”
思わず口に出しそうになってしまった言葉を無理矢理押し込めた。
「やっぱり？」
「ううん、なんでもないや♪」
「何それ－？」
だってゆうゆうの困った顔なんて見たくないから。
困らせたくないから、夜琉の横で笑っていて欲しい、からー－ー…
絶対、口にしない…。
そう決めたー………。
