こうやってゆうゆうと喋るのも久しぶりかも知れないー…。
ゆうゆうはずっと寝ていたから。
それでも今こうやって喋る事が出来て、こうやって笑い合う事が出来てー…
ーーーーー幸せ、だ。
俺の代わりに璃玖を救ってくれたのがゆうゆうで良かったー…。
そう心から思うー…。
「でも紅雨“無紅狼”って言われてたんだね…。」
不意にゆうゆうが少し辛そうな顔をして言った。
軽く眉間にしわを寄せて、目尻を下にさげて、本当に心配そうな顔でーー…
ーーー…俺、大切にされてる。
そう思わずには居られなかった。
だだそれが仲間意識からくるモノだと思うと、無性に悲しかったー…。
大切にされるのは、嬉しい。
だけど仲間意識からくるモノだと、虚しいー…。
そう思って少し顔を歪ませて笑った…。

