夜琉わきっと緊張していた私を気遣ってくれたのだろう。
口角を上げたままドアを開けた。
そこにわ璃玖と紅雨がいて。
「えっ?」
「夜琉?由莉ちゃん?」
かなり驚いた顔をして固まっていた。
「ゆ゛ゆうゆう…だあ゛~」
泣き声に近い声で紅雨が言ったのを拍子に璃玖わいつもの優しい顔に戻り
「お帰り、2人とも。」
と言った。
紅雨に至ってわ抱きつこうとしてきて、
「紅雨、由莉ちゃんに抱きついたらだめ。夜琉がキレるよ。」
と璃玖に止められていた。
とりあえず私と夜琉わ2人掛けようのソファーに腰掛けた。
すると璃玖が
「元気になったんだったら、電話だけでもしてくれたらよかったのに。」
とやんわりと言った。

