=キング of ビースト=3





私わ何も那龍のみんなにしてあげる事が出来ないのに…っ


どうして私の為にここまでできるの…っ?


何にも出来ない自分が悔しくて悔しくて。


唇を強く噛み締めたー…



すると階段を登る足が止まったかと思うと


夜琉の指が唇を割って入ってきて


「噛むんじゃねぇよ。」


と、ひどく辛そうな顔で言われた。


あまりに辛そうな顔に、どうしたらいいか分からなくなって、唇を開く。


すると夜琉の指わそのまま髪に優しく触れた。


「頼むから、自分で自分傷つけるなよー‥」


あまりに優しい口調に何故か無性に泣きたくなったー‥。


「夜琉…っ」



もう離れる事わ無理だー‥


こんなにも溢れてくる強い想いわ


とどまる事を知らないー‥