「あんた…もうちょっと自分大切にしたら?」
と璃玖がかなり真剣な顔をして言ってくるから、少しだけ驚いた。
会ったばっかりで、しかも喧嘩を売った俺にそんな事を言ってくるなんてー…お人好し。
俺が何も言わない事を良い事に璃玖は更に話し掛けてくる。
「普通に考えたら暴走族に楯突くとか自殺行為だし、ましてや今からトップが来るのにここに居座るなんて…自分を大切にしてない証拠だよ。」
「…。」
「せっかく産まれてきたんだから自分大切にしなよ。」
「…産まれてきたから自分を大切にしなきゃいけないなんて誰が決めたの?」
「は?」
「望まれて産まれてきた訳でもないし、俺さえ産まれなければずっと幸せに暮らせていた人だっていたのに?……何より…
………自分が一番憎いのに?」
「…。」
「あんたは憎い人を大切にしろなんて言える?憎い人を大切にできる?」
「…。」
「…俺は憎い自分を大切にする気は全くない。何も知らない奴が勝手に口出すな。」
そう憎悪の視線を向けて璃玖を睨み付けた時、大量のバイクが再び公園に入って来た。

