「おい。」
どうしようか?と悩みながら目を瞑る。
「おい、お前。」
どっかから金降ってこないかなぁ?なんて馬鹿な事を考える。
「おいっ!!」
………。
シカトをし続けるのも無理があるみたいで、肩を叩かれると振り返らない訳にはいかない。
小さくため息をついて振り返るとーー
(…綺麗。)
ーー小さめな綺麗な顔があった。
暗くてよく見えなかったが、璃玖の顔は綺麗だったらしい。
「お前…まじで帰りなよ。今から那龍のトップが来る…勿論下っ端も沢山。あんた自身が危険だよ。」
そして璃玖は優しいらしい。
那龍を馬鹿にした俺を逃がそうとしてくれるらしい。
だけどー…
「だから何?俺はここにいたいからいるんだけど。」
そんな中途半端な優しさなんて要らない。
ーーー俺の感に障るだけだ。

