すると璃玖は鋭い目つきになり
「何してるの?」
きつい口調で口を開いた。
「てかーー…さっき何つった?那龍馬鹿にした?」
口元は弧を描いているけど、目の奥は深い闇に覆われていて。
こいつは怒らせると一番怖いタイプだと分かった。
それを分かっていて那龍を馬鹿にする自分。
ーー…まじ笑える。
「糞、馬鹿馬鹿しい…っ。何が仲間だよ、何が友情だよ、まじで止めろよ。見てるだけで吐き気がする…っ!!クサすぎなんだよ!!」
「…。」
「どうせいずれは裏切られて、捨てられるクセに…まじ馬鹿馬鹿しいつーの!!」
「…で、何?」
「あ?」
「別にあんたに関係ないよね。なのに勝手に口出さないでくれる?次那龍バカにしたらあんたここら辺に住めなくなるよ。」
「…。」
住めなくなる?
元々帰る場所なんてない…っ
失うモノなんてないんだー…
だったら別にー…
「住めなくなる?上等じゃん!!やってみろよ。」
どうだっていいー…。

