俺が口走った言葉にすぐさま反応した璃玖。
「は?ーーー誰かいんのかよ?」
ああーーーーー
ーーームカつく。
自分からバレないように大人しく黙っていたのに、いざ存在確認をされると…苛立ちが募る。
俺の存在はないのかよ、と自己中に考えてしまう。
頭では分かっている。
俺の存在に気づいて居なかったから、存在を確かめようと発した言葉であって別に深い意味があるわけじゃないと分かっているのにーー…何だろうこの喪失感は。
苛立ちを抑えるかのように体を起こした後、今まで寝転んでいたベンチをーー
『バキッ!!』
ーー蹴り上げた。
ーー…本当にくだらない。
自分が何よりもくだらない…っ!!

