雅と璃玖という奴らが2人で喋っていて。立場的に雅の方が上。
で、雅と広斗は対等に喋っていたから立場もほとんど変わらないんだろう。
広斗は2人が喋っている間、口を挟む事なくタバコを吸っていたが、2人の会話が終わると語り出した。
「なぁ、雅。」
「んだよ、改まって。」
「俺、そろそろ引退するわー…」
「は?」
「え?」
「だから、次の総長考えてたんだけどー…夜琉に決めたわ。」
「おいおい、急すぎるだろ広斗。」
「そうですよ、広斗さん。何でいきなり。」
「別に急じゃねぇよ。ずっと前から考えてた事だ。」
「志織か?」
「まぁ、な。それもあるけど、そろそろ落ち着いてもいい時期かなって思ってよ。」
「女できて、広斗変わったな。」
「そうか?」
「ああ、夜琉に負けないぐらいのじゃじゃ馬だったくせによ。」
「言うじゃねぇか、雅の癖によ。」

