あまりにも変わらない1日に嫌気がさして、おもわず溜め息を吐く。
ポケットに手を突っ込んで繁華街を出た。
歩く度に声をかけられる。
くそだりぃ。
ホストの勧誘だったり、売れないホステスの営業。
まだ中学生だっつーの。
抽象的な顔の俺はどちらかというと可愛らしい方らしくて。
でも、顔立ちが幼い訳じゃなくて。
どちらかといったら顔もいい方で。
格好も下は黒の学生服だが、上はTシャツにパーカー。
学生に見えないかもしれないが…くそだりぃ。
やっと繁華街を出て近くにある公園に着く。
真っ暗な公園には誰も居なくて。ベンチに寝っころがって空を見ていた。
するとしばらくすると、バイクの五月蝿いぐらいの爆音が近づいて来て。
公園の中で止まった。

