そう思って小さく息を吸い込むと覚悟を決めたーー…。
「紅の雨ーー…。」
「え?」
俺の名前の由来について話そうと思うーー…。
「紅い雨ってさぁー…
ーー…気持ち悪くない?」
「…。」
「…普通の雨って無色透明じゃん?ゆうゆうは紅い雨っていったらどんな雨を想像する?」
「…え?」
「残虐なイメージを持つんじゃない?少なくとも俺は…
血の雨、だと思うよー…。」
ゆうゆうが小さく息をのむ声が聞こえた。
「それも少ない血じゃなくてー…沢山の血。
可愛いもんじゃないよ。人の致死量に達するぐらいの血ーー…。」
「…っ。」

