普通に1人でボケーッとしたり、公園にいる子供達と一緒に遊んだりした。


直ぐに帰るつもりだった散歩は、いつの間にかやたらと時間が経っていて。

昼過ぎに倉庫を出たのに、気づけばもう夕方。


一緒に遊んでいた子供達とばいばいをして倉庫に戻ると、入り口前には無表情の夜琉が煙草を吸って塀になんかかっていた。


珍しい。



最近はゆうゆうの為に煙草は吸って居なかったのに。


そう思って夜琉に話し掛ける。

「ゆうゆうどうかしたの?」


「…。」


苛々した様子の夜琉は何も答えなかったが、絶対ゆうゆうがらみだろう。


じゃなきゃ夜琉は苛々すらしないはずだ。
夜琉の感情が面に出ることはゆうゆうの事以外にない。


すると芯さんの運転する車が夜琉の目の前に止まって。

夜琉はそのまま俺の方を見向きもせずにベンツに乗り込む。



ちょっとぐらい俺を見てくれてもいいのにーー…。


そう思ってしまうのはきっと寂しいから。