「ゆうゆうにとって、家族ってどんな?」




不意に言ってしまった言葉に、自分でもびっくりしてしまった。


本当はこんな真面目な話をするつもりじゃなかったのに…。
何故か気づけばそう聞いていた。




夜琉とゆうゆうが部屋に入って来ても気づかなかったのは、本当に考え事をしていた為。


昨日の璃玖との会話を思い出して何故か胸が痛くなったー…



ーーーー何で璃玖を救ったのが俺じゃなかったんだろう。

ーーーー何で璃玖は俺を救ってくれたのに、俺は璃玖を救ってあげられなかったんだろう。


そう思っては小さな痛みが心臓を突く。



昨日ゆうゆうと2人で出て行った璃玖は1人で帰って来たんだ。


それも、今まで見たこともないような笑顔でーー…。




ーーーーーー


俺はゆうゆうと璃玖が出掛けた後1人で散歩をしに行った。


別に意味なんてない。
ただの思いつきだ。