「来たから今紅雨呼んだの。」

と私が言ったら


「ごめん~。ちょっと考え事してた。」


と言って


「でも俺が考え事しても意味なかった~。バカだから答えが見つからなかったよぉ。」


と、どこか遠くを見て言った。


「紅雨どうしたの?なんかいつもと違う…。」


「そんな事ないよぉ。無駄に頭使ったから疲れたのかも~。」

「…。」


なんかいつもと違う紅雨にかなり違和感を感じる。

きっと夜琉も違和感を感じているはずだ。


すると突然紅雨が「あっ」と言って


「夜琉そういえば璃玖が蒼空に来いって言ってた。弘樹の事で広斗さん達と話し合うからだって。」


「ち!!今からか?」


「うん。璃玖もう先に蒼空に行ってる。」


「はぁ。」


と浅くため息をついた夜琉は


「わりぃ、ちょっと行ってくる。なんかあったら電話しろ。」

「うん。分かった。」


と私が言うとすぐに夜琉は紅雨と目を合わせていた。