「伝えあっていたら…ちゃんと話をしていればー… …………ー違う未来があったのかもしれないのに…って。」 「…。」 「今になって後悔しても遅いのに…。」 私が喋っている間ずっと夜琉は私の頭を撫でていて。 …心が落ち着く。 「でも璃人さんが私に手紙を渡してくれたの。お兄ちゃんが私に書いた手紙。」 「…。」 「お兄ちゃんはちゃんと私に精神病の事を教えようと手紙を書いていてくれたの…。 それを知った瞬間、もういいんだ…って思った。」 そう言った私はふわっと笑った。