『志音の分まで生きてあげてーー…っ…
っ…お願いよー…』
そう言った璃人さんは薄く涙を溜めて、縋るように呟いた。
『…っ~はい。』
返事をした私に安心したように離れていった璃人さんは少しの笑みを見せてくれた。
『私、トラストの社長をしてるの…』
『…え?』
『何かあったらトラストの会社に来て?力になるから…。』
そう言った璃人さんは颯爽と車に乗り込んだ。
『由莉ちゃんに逢えて良かった…。辛かったけど葬儀場まで来て良かった。』
そういって俯いた璃人さんに私は
『璃人さん…私は璃人さんの事を全然知らないけど…ありのままの自分を忘れないで下さい。』
と言った。
すると軽く目を見開いた璃人さんは
『それ志音にも言われた。』
と小さく笑って去っていった。
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璃人さんとの出逢いを思いだしていた私。
そんな私に璃人さんは聞いてきた。

