=キング of ビースト=3




するとフワッと優しい香水の匂いがして暖かい温もりに包まれた。


『大丈夫よ…落ち着いて。』


そう耳元で言われて不思議と心が落ち着くのが分かった。


しばらくして私が小さく

大丈夫です…

と言うと璃人さんは離れて行った。


『兄って事はあなたは志音の妹?』


問いかけられた言葉に小さく頷く。


『そう…。私は志音の知り合いなの。』


『…。』


『志音があなたを大切にしてた…とても大切に。


志音が大切にしていたあなたに一度どうしても逢ってみたかった…。


だから…』


と言葉を切ってまた私を優しく抱き留めた璃人さん。