=キング of ビースト=3







世界が急に色褪せて、モノクロな世界になったーー…



志音の諦めたような声が、何を言っているのか理解出来なくて。


意味が分からなくて。


信じられなかった…。
信じたくなかったー…。


「未来は残酷だ…。



…ーー未来に金堂志音はいない。」


そう呟いた声は震えていて、自分に言い聞かせるようだった。


「なんで…。なんで…っ!そんな事言ってるんだよ!!」


女装をしているのに、口調は男になっていて。我を忘れてしまった。


強く反論する俺に志音は


「守りてぇんだー…。」


大人びた顔で嬉しそうに、でも悲しそうな口調で言った。