今夜も始まった欲望むき出しの世界。
数時間の錯乱した夜の幕開け。
瞳孔は開き視界がカクカクとブレる。
拳と奥歯に力が入りすぎて不自然な大量の汗と歪んだ表情。
皆ひどい顔。
自分の顔が観たくない。
何かに怯えてるような、自信が漲ってるような・・・
虚ろでぼーっとしている?それとも神経が研ぎ澄まされている?
時間がもの凄い早さで回ってると思えばピタりと止まる。
何もかもが狂っていた。
心も感覚も体内も神経も。
もうバラバラでめちゃくちゃ。
なにが楽しい?
最高なんだって。
皆の幸せのため息がこぼれる。
この時は無敵。
怖いものなど無かった・・・。
一回外れた違(たが)はどこまでも落下し、もう手には負えないものとなった。
