どこだっけな〜。
私はガサガサと部屋を探した。
できれば癒真くんが帰るまでに探し終えたい。
こんな半信半疑な状態で顔を見たくわなかった。
あった!!
私は、自分のD・BOXを見つけた。
D・BOX・・・ドラッグ箱の略。
私のアブナイ系のモノを保管している箱のことだ。
といっても薬を辞めてから殆ど捨ててしまったからモノ(薬物)は無く、パイプやクラッシャー(薬物に使う器具)くらいしか入っていない。
そして中を見ると・・・
あれ?
ガラパイ(覚醒剤を炙るときに使う器具)がない。
確かにあるはずなのに・・・。
しまった記憶もあるし。
再び嫌な予感がよみがえる。
一瞬にしてビリビリと全身を何かが駆け巡る悪寒。
そのとき私は確信した。
もう癒真くんは私の世界からかけ離れ新たな世界に行ってることを・・・
どうしよう・・・
そのとき私が考えられたことはそれまでだった
荒がる動悸を規定量を遥かに超えた眠剤をボリボリ噛み砕る。
そして精神を強制的に落ち着かせベッドに沈んだ。
起きた時には胃がキリキリしていた。
重い体をベッドから起こし冷蔵庫を漁る
フラフラの頭でエビアンを一気に飲む。
