「俺、絶対入院なんかしないからっ。」それだけ俺は言って、布団の中にもぐりこんだ。

秀兄は「太陽、気がついたのか…入院が嫌と言っても、亮がしなきゃいけないって言ってるんだから、しょうがないだろぅ」と、俺の所まで来た。

亮先生も「このままだったら、またすぐ苦しくなってしまうよ!」と秀兄の逆側から俺の所に来た。

俺のベッドの周りはこの二人によって包囲された…

俺は二人の威圧感を感じながらも「でも…でも…」と、やっとの思いで声を発した。

しかし、俺の思いもむなしく…
亮先生は「じゃあ、強制入院だね」と、笑顔で言った。俺は「えっ!」と助けを求めるように秀兄を見た。が、秀兄は「そうだな。太陽、もし入院せずに家に帰ってきても、家には入れてやらないから。」と言いニッコリと俺の頭を撫でた。

俺は追い詰められて、「入院する…」と言わざるおえなかった。