君を想えば

雲がゆっくりと流れている。

康介と手を繋ぎながら、

一緒に寝そべった。



「ここに居たら日サロ行かなくても焼ける。」

「ははは!」


浅黒い肌は、

お金をかけてるらしい。

最近知った。




康介は、

あまり自分のことを話してこない。

小出しにしてくるって感じ。

不器用で、

口数だって、

実は少ない。

クール…?



「康介さぁ、

うちのこと好き?」

「…さぁな。」



あの日以来、

康介は好きと言ってくれない。

恥ずかしいのか、

なんなのか…。

だから言わせたくなる。

いつでも確認したい。

私は康介の彼女だって、

もっともっと実感したい。



「………今日俺ん家来る?」

「行く!!!」

「すげー即答だな。」



なにこの展開!!

康介はいつも唐突だ。

この即答は、

少しマズかったかな…。