何ですか?この展開?
え…、ベタですか?

「誰?あんた。」

目の前にいる同い年くらいの男が話しかける。
それはそれは、嫌そうに。

「ここに住んでる、お婆ちゃんの孫ですけど。」

あたしは、ぶっきらぼうに答える。


「ふーん。そうなんだ。」

目の前の男は、玄関の前から離れようとしない。

「ねぇ、あたし家の中入りたいんだけど。てか…あんたこそ誰?」


「帰れよ。」

「は?」

会話が成立していないどころか、あたしの明日からの住む場所が失われようとしている。

「だから帰れ。俺はお前みたいな知らない女と一緒に住めねぇ!」

「はい?」

何ですって?
一緒に住む?

頭の中が混乱している。おばあちゃんの隠し子?いやいや、そんなわけない。