「來堵(らいと)ぉー!看板立ててきたよ。」

「わかった、サンキュー嵐(らん)。」

少女…塊浪 嵐(かいなみらん)は二階を見て、上に居る少年…哉城 來堵(かねじょうらいと)に報告した。

「にしても、こんな所に店あっても分かんないよ」

嵐は一階の机にくたーっと倒れた。

「そうだな。こんな町外れの所にあっても…客なんて1人も来ねぇし…」

とは言いつつ冷静に本を読む來堵。

「じゃあ、呼び掛けして来る!來堵は"店長"なんだし待ってて〜」

「あぁ。くれぐれも気をつけろよ。」

嵐ははいはいと適当に流して外に出た…