リビングに行くと、南はソファに座ってテレビを見ていた。
「今日の飯、何?」
と南が聞くので、私は
「今日はオムライスだよ。」
と答えた。
卵が安かったんだよ~。
「オムライス?!」
南が急に大きな声を出して言うから、私は
「え、もしかして嫌いだった?」
と不安に思いながら聞いた。
すると南は私の方に駆け寄ってきて
「いや!むしろ逆!大好き!!」
と私の両手を握って言った。
あ、そーですか。
びっくりさせないでよー。
そう思ってほっとしていたら、南が「千景、サンキュー!」と言って、
私をぎゅーっと抱きしめてきた。
なんてゆーか…
「南、痛いです。」
力強すぎだよ…。
そう言うと、南は「あっ、ごめん!」と言ってすぐに開放してくれた。
あー、苦しかった…。
「じゃあ作るね。」
そう言って、私はキッチンに入った。