「…陸、本当に彼女ができたの…?」
上級生達は、さっきまでとは全く違う感情で大概くんに聞いた。
「あずは俺の彼女だから。」
意志をはっきりと示した大概くんの態度に圧倒され、上級生達は一斉に駆け出して行った。
さっきまで騒がしかった廊下が一気に静まりかえった。
上級生達が居なくなると、大概くんはあたしを見て笑った。
「今日は間に合ってよかったぁ~。」
そう言った大概くんは、体の力が抜けたかのようにその場にしゃがみこんで、ため息をついた。
「…なんか、急に悪い予感がしたんだ。
ブレスレットがあずの危機を俺に教えてくれたのかも。」
大概くんは、ホッとしたように言った。
「あっ!大概くん、部活は??」
練習が始まっている時間だと気がつくと、あたしは焦って大概くんに聞いた。
「今から行くよ!
じゃあまた明日っ!」
そう言うと大概くんはスッと立ち上がり、走って練習に向かって行った。

