「行こう。」
これがいつもの大概くんのはずなのだが、険しい彼の印象がまだ残っているからか、あまりの穏やかさに戸惑いを感じていた。
「今日はごめんね。」
その一言に不安がよぎった。
大概くんの事だから、自分が関わらなければいいと思っているかもしれない。
そう考えると、大概くんが離れていってしまうのだけはどうしても嫌で、無性に焦っていた。
「こんなの全っ然平気!それに今日の事は大概くんは何も悪くないんだから、謝る必要なんてないしっ!!」
あたしは必死になりながらも、大概くんが気にしないように平気なふりをした。
せっかく大概くんとの距離が縮まったのに、こんな事でまた遠い存在にしたくなかった。

