…でも…今はもう、あのブレスレットはあたしの手首にはなかった。
そう思うと、再び涙が溢れてきた。
「…アズ…。」
あたしは、昨日の出来事…そして、今日の事をユウちゃんに全て話した。
ユウちゃんは最後まで真剣にあたしの話を聞いてくれた。
「アズは何も悪くないよ!3年からこんな事されるの絶対におかしいよっ!
大概がアズにあげたブレスレットなのに、壊すなんてひどすぎるよっ!!」
ユウちゃんは自分の事のように怒ってくれた。
しかしそのあと、何かをふと思い返すかのように、急にユウちゃんは冷静になった。
「あぁ、そっかぁ…。だから大概はあの時、走って行ったんだ。
タケルはきっと、大概がどこに行ったかすぐにわかったんだ…。」
ユウちゃんは独り言のようにそう言うと、さっきまで怒っていた感情は消え、なぜか笑みを浮かべていた。

