「ちょっと来て!」
有無を問わない言葉に、言われるまま教室を出た。
後ろを振り向く事もなく、スタスタと歩く上級生の後をあたしは黙ってついて行った。
あたしは徐々に冷静になり、昨日の大概くんとのやりとりを思い出していた。
原因はそれしか考えられなかった。
大概くんに迷惑を掛けてしまったと思うと罪悪感でいっぱいで、自分の今いる最悪の状況すらどうでもよく思えた。
呼び出しのお決まりとなるひと気のない校舎裏へ行くと、早速上級生の罵声が飛んだ。
「お前、どういうつもりで陸に近づいてんだよっ!!」
「声掛けられたからって調子に乗ってんなよっ!!」
怒りしかない上級生の感情はストレートにあたしへぶつけられた。

