大概くんとは、その後しばらく話し込んだ。
今まで想像すらできなかった出来事に、幸せな気持ちが溢れていた。
「…そういえば、この前の試合で、俺格好悪いところ見られたままなんだよね。
せっかくPKの時に声援送ってくれたのに、決められなかったし…。」
無我夢中で叫んでしまったあの時、大概くんにはあたしの声が聞こえていた。
「気づいたの…?」
「うん。
あずの声だってすぐにわかった。」
そんなあたしにとってはとんでもない台詞を、無邪気にサラッと言ってしまう大概くんに私一人が動揺していた。
「そうだ、来週に練習試合だけど、また試合するんだ。
今度は絶対に勝つから、良ければまた見に来てくれない?」
大概くんからの誘いを断るはずもなく、絶対に見に行くと約束した。

