いつものように授業が終わり教室に戻ると、机には見慣れない字が書いてあった。 “ハンカチありがとう” …えっ? 一瞬訳が分からなくなりながらも、教科書を机に入れようとすると、何かがガサッと引っかかった。 机に手を入れてみると、机の中からは小さな紙袋が出てきた。 …何だろう?… その見覚えのない紙袋を開けた瞬間、ふわっと真新しい洗濯の香りと共に、身体に電流が走ったような感覚に包まれた。 紙袋の中には、この前の試合の後に大概くんのユニフォームに置いてきたハンカチが入っていた。