「…消防士なの…?」
「うん。
父さんが消防士だったんだ。」
「…まさか、大概くんのお父さんの事故って…。」
いつかの大概くんの話しを思い出し、言葉に詰まってしまった。
「そう。
父さんは現場で子どもを助けたのと引き替えにね…。
…最初はなんでこんな危ない仕事って思っていたけど、父さんが助けた子どもを見た時に、言葉にならないくらい父さんの事を尊敬したし、誇りに思えた。
…今となっては絶対に抜けない存在だけど、俺は父さんのようになりたいんだ。」
そう言う大概くんは真っ直ぐお父さんの影を追っていた。

