愛ガ降る




「…落ち着いた?」



大概くんはそう言いあたしの顔を覗き込むと、あの時と同じように飲み物を差し出した。



「泣いたから、のど渇いたでしょ?
これ飲んだら家に帰ろうね。あずのお父さんもお母さんも心配しているよ。」



あたしは大概くんの優しさにそっとうなずいた。



さっきまでの荒れた感情が嘘のように冷静になり、気持ちはいつの間にか穏やかになっていた。



大概くんはあたしが飲み終わるのを待っていてくれ、空き缶をゴミ箱に捨てると、あたしの手を握りしめてゆっくり歩き出した。