あの時と同じベンチに座り思い返した。 今はただ、あの日の幸せがやけに懐かしく感じた。 もしかしたら、もう大概くんと一緒に居られなくなってしまう…、そう考えただけで辛かった。 …ベンチに座ったまま時間だけが過ぎていったが、あたしの気持ちは落ち込んだまま一向に変わらなかった。 すると、 後方から、あたしがずっと聞きたくてしかたがなかった声が聞こえてきた。 「こらっ…! みんな心配しているよ。」 その声は、何度となくあたしを救ってくれ、心の底から安心を感じさせてくれる声だった。