なんだかいい夢をみた。

夢の中で私は翼君に頭をなでられ、そして自然と唇がかさなって…


って恥ずかしい////


目が覚めると、私は翼君のベッドにいて、翼君はベッドにもたれかかって寝ていた。


胸の奥で何かがキューッと締め付けられた。

思わず髪の毛に手を伸ばす自分がいた。


やっぱり翼君だ…

ずるいな私。


まだこんなにも大好きだなんて…


きれいに長く延びたまつげを起きないようにそっと触ってみる。

ほんとにきれいな顔してる。


「翼君にはもっといい人が絶対いるから…」


そっとそう呟いてから私は布団からでた。


「…行かないで…」


へ??

今の寝言??

相当疲れてるんだね。翼。


布団で寝なっていってあげたいけど起こすの悪いし…


「…まあさ…行かないで…」


胸の奥がまた締め付けられた。

私は思わず自分の服の胸元をぎゅっと握りしめた。


もう帰らなきゃ…

静かにゆっくり私は立ち上がった。


「私はここにいるよ。」


そう呟いて部屋を出た。