「さて、夕食も終わったし、寝るか」

矢崎さんが言ったことで

ドキン。と胸が跳ねる。


「う、うん」

夕飯の片づけを終え、歯を磨く。


磨きながら考えてた。

今日は・・・・また一緒に寝るのかな?

疑いもなくなったわけだし?

ライ君もいないし?

ま、まさか・・・ね。

い、いや、でも・・・でも・・・。

そうなってもいいかなって思う自分がいて。

ガシガシ歯を磨いていたら・・・歯茎が痛くなった・・・。



ドキドキしながら矢崎さんのベッドルームに行こうとドアに手をかけたところで、

「柊子」

キッチンから出てきた矢崎さんに呼び止められた。

「え?」

振り向くと少し距離をとった矢崎さんが立っていて。

少し俯き加減で下を向いていた。

・・・どうしたんだろう・・・。

???な顔をしていたら・・・

「俺は・・・」

何?

「矢崎さん?」

声を掛けると、私のほうを真っ直ぐに見つめて・・・口が動いた。


「俺は、柊子にめちゃくちゃ惚れてる」

はい?

・・・ホレテル?ほ?惚れてる!?

突然のことで・・・頭が真っ白になって・・・でも、言葉の意味が分かると、

「・・っ・・・」

な、何を・・・え?ええ?

顔が熱くなって・・・心臓がバクバクしはじめる。