年上の彼氏



「・・言ってくれたらよかったのに・・・」

矢崎さんとライ君と、3人で過ごすのはいつものことだけど。

モヤモヤが止まらなくて。

ライ君がトイレに行ったときに言ってしまった。

「・・・明日送りに行くことか?」

「うん」

ちょっと下を向く私に、

「黙ってた訳じゃなくて、言うタイミングが無かっただけ。家に送った時に言うつもりだったんだけどな。予想外の展開になったし・・・アパートに来てからでもいいかって思ったら、雷太に先に言われちゃったんだよ・・・ごめんな?」

優しい声で話してくれる。

「言わないつもりじゃなかったの?」

「ん?なんで?ちゃんと言うつもりだったよ」

優しく頭を撫でてくれる矢崎さんに、ちょっとホッとしたりする。

聞いても、大丈夫なんだ。

「じゃあ、紗江さんとは・・・どんな関係?」

私の言葉に驚いた顔をしたけど

「紗江?どんな関係って・・・友達って言わなかったか?」

「それは今の関係でしょ?私が聞きたいのは昔の・・・」

「昔も今も、友達だって・・」

言ってくれないの?

「嘘吐かないでよ!」

思わず声が大きくなる。

「嘘なんて吐いてねーよ」

「なんで本当のこと言ってくれないの?」

「言ってるよ?」

矢崎さんの声も少し不機嫌になる。

「私、知って・・・・「柊子!?どうした??」

途中まで言ったら、トイレから戻ってきたライ君に止められた。

いつも大きな声なんて出さない私を見て、ビックリしてる。

「・・・なんでもない」


結局・・・モヤモヤが大きくなった。


それからライ君の独り言みたいなお話を聞いて。

ライ君がソファーでウトウトし始めたのをみた矢崎さんが

「そろそろ寝る準備するか」

そう言いながら、テーブルにあった食べ物や空き缶をキッチンに運ぶ。

私も少し手伝ってから、寝る準備をした。

・・・あれ?

私ってどこに寝るの?